本文へスキップ

〒252-0307 神奈川県相模原市南区文京2-4-28
e-mail: info@gigatec.co.jp


Microchip PIC :概要

 システムが多機能な入出力を必要とするとき、必要なインターフェースと性能に応じてMicrochipが提供するPIC(Periphral Interfacce Controller)を選択します。Microchip社は実に多彩なチップを用意していますが、その中で弊社はオプティマイズさんが提供していたPIC24USBというキットを利用していました。PIC24USBが採用していたチップPIC24FJ256GB106は16bitマイコンで、FullSpeed USB、16ch 10bit ADC、9-PWM、4-UART、3-SPI、3-I2Cという豊富なペリフェラルが使用できます。また、256KByteフラッシュROM、16KByte RAMという大容量のRAMを内蔵しているため高度なファームウェアを搭載することが可能です。
 このように使い勝手の良いキットだったのですがオプティマイズさんが販売を中止されたので、このキットを基に開発記事を維持してもあまり意味がないと思い、皆さんの手に入れやすいPICのキットを見つけて記事を再構築していく予定です。ただ、開発環境(無料)のインストールに関しては汎用的な情報だと思われるので、このページに情報を残しておきます。
 また、オプティマイズさんのキットに関してはその記事がHPに詳しく残っていますし、キットの回路図が明示されチップ周辺の回路も単純なので、部品が手に入ればキットがなくても自力で組み立てられるレベルのものだと考えております。ただし、初心者向きではありませんのでそういった方向の記事にすることは見合わせました。

PIC開発環境の利用

 Microchip社のHPよりMPLAB X IDE(Integrated Development Environment) をダウンロードしてインストールしましょう(無料。以下はWindows 10 64bitにインストールしたと仮定して話を進めます。実際はMACやLinux、また他のWindowsバージョンでもインストール可 )。ダウンロードした実行ファイル(.exe)をダブルクリックすれば、あと何も考えずに画面の指示に従って進めばインストールできます。
 デスクトップにMPLAB X IDEのアイコンが生成しますので、それをダブルクリックすると少し時間がかかりますがMPLAB X IDEの初期画面がが立ち上がります。Getting Startedの中にGetting Started with MPLAB IDEがありますのでクリックするとブラウザが開いてIDEのチュートリアルが表示されます。もしGetting Startedが表示されない場合は、HelpメニューのStart Pageコマンドを実行し、LEARN & DISCOVERをクリックします。チュートリアルに従ってIDEの利用法を学べば良いのですが、ここでは以下に記述されている通りにすれば、まず一連の利用法を習得できるようにします。

【目的】 PIC24FJ256GB106を用いた回路にLEDなどを接続し、それをブリンクさせるプログラムをIDEを用いて開発し、PICに書き込みます。
 プロジェクト名をLEDBlink、そのプロジェクトファイルを格納する親フォルダをC:\PIC24とします(これらに関しては、ユーザー即時の開発の際に自由に変更できます)。

【新しいプロジェクトの作成】 プロジェクトLEDBlinkを作成します。以下の表に従って操作すると右図のようにIDEにプロジェクトLEDBlinkがセットされます。

 

   Window  操  作
 1 IDE初期画面 Fileメニュー → New Project コマンドの実行
 2 New Project/Choose Project Filterは空白のまま、Microchip Embedded/Standalone Projectを選択し、NEXT>ボタンをクリック
 3 New Project/Select Device Familyに16-bit MCUs (PIC24)、DeviceにPIC24FJ256GB106を選択し、NEXT>ボタンをクリック
 4 New Project/Select Header デフォルトのNONEのままで、NEXT>ボタンをクリック
 5 New Project/Select Tool  Simulatorを選択し、NEXT>ボタンをクリック
 6 New Project/Select Compiler  【XC16が予めインストールされていないとき】XC16のDownload Latestをクリック。7へ
【XC16が予めインストールされているとき】22へ
 7 Download Latest Software  はい(Y)ボタンをクリック 
 8 Software Download Directory XC16(Compiler)のインストーラファイルをダウンロードするフォルダを指定する(任意)。デフォルトの「ダウンロード」でOK。 開くボタンをクリック
 9 進行中.... ファイルのダウンロードが完了するまで待つ
10 ユーザーアカウント制御 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」に対して はい をクリック
11 Setup/Setup - MPLAB ...... NEXT>ボタンをクリック
12 Setup/License Agreement  ◎ I accept the agreementを選択し、NEXT>ボタンをクリック
13 Setup/License Type ◎ Freeを選択し、 NEXT>ボタンをクリック
14 Setup/Installation Directory デフォルトの設定のままNEXT>ボタンをクリック。ただし、インストールするフォルダ(ディレクトリ)を変更したい場合は、それをボックス内に書き込むか、右端のフォルダボタンをクリックしてフォルダを選択する。
15 Setup/Complier Settings  デフォルトの設定のままNEXT>ボタンをクリック
16 Setup/Ready to Install ......  NEXT>ボタンをクリック 
17 Setup/Installing インストールが終了するまで待つ
18 Setup/Installation Complete ......  デフォルトの設定のままYour Host IDをメモしておき、NEXT>ボタンをクリック 
19 Setup/Completing ......  FinishボタンをクリックしてXC16のインストール終了
20 Software Installing...  そのままOKボタンをクリック 
21 Can Not Add Toolchain そのままOKボタンをクリック 
22 New Project/Select Compiler  XC16 (v X.XX) ...... を選択して、NEXT>ボタンをクリック 
23 New Project/Select ......  Project NameにLEDBlink, Project LocationにC:\PIC24を書き込む。その他はデフォルトのままでFinish>ボタンをクリック。しばらく待っているとIDEにプロジェクトLEDBlinkがセットされる(上図)。